3.11

東日本大震災で亡くなられた方々に、心からご冥福をお祈り申し上げます。


月日が経つのは早いものです。

あの日から1年。








ー私の3.11ー



仕事中に大きな揺れが来た。
間もなく電源が次々と切れて。
ビルの外に出て揺れが収まるのを待った。


街中は変な静けさ。

勤務が終わった後、暗い夜道を恐る恐る歩いたなぁ。
地下道も真っ暗で。
仕方なく車が往来している中、轢かれそうになりながら道路を横切った。

家に帰っても部屋は冷えたまま。
その日は確か、雪が降ってた。

すごくすごく寒くて。毛布にくるまってもなかなか寝付けなくて。
電気がない生活がどれだけ大変か、身をもって味わった。

唯一の情報源だった携帯電話で、生まれ育った港町の現状を調べた。

埼玉に住んでるお兄ちゃんや、会社の先輩、友達、色んな方からメールをもらった。

私は人付き合いも上手じゃないし、淡白な性格だから。心配してくれる人がいたことにビックリしたし、嬉しかった。

ただ一番安否が知りたい、実家の家族と連絡が取れなくて。

お兄ちゃんからのメール。
「だって親父さ、自分の船が心配で外に見に行きそうじゃん…」

最悪の事態が浮かんで、頭が真っ白になった。


三日後にやっと連絡が取れて、無事が確認出来た時は本当に安堵した。
本当に無事で良かった。

でも心から喜べない部分もあった。

友人の家族が亡くなってしまった。

仏壇に供えられた、泥だらけの小さなスニーカー。あの光景は一生忘れられないと思う。

誰のせいでもなくて、ただただ悲しくて泣いた。


電気が復旧してテレビを付けたら、たくさんの町が波に飲まれていた。自分の故郷も。
母方の実家のある地区は壊滅的被害で。
私が帰った頃には瓦礫がある程度取り除かれ、辺り一面さら地になってた。


東北新幹線が復旧するまでの1ヶ月半、公私共々滅茶苦茶。
必要なものが買えない。職場から笑顔が消えた。
毎日が不安でたまらなかった。









1年って早い…。
まだまだ復興には問題が山積みだけど。


絶対復興する。絶対に。